相談者は札幌在住の60代の男性であり、道東に実家のある方でした。
父親は15年以上前に亡くなっており、相談者の母親は実家で一人暮らしをしていましたが、その母親も6年前に亡くなりました。
相談者は3人兄弟の次男でしたが、実家の近くに住んでいた長男夫婦が母親の身の回りの世話をしていたため、実家も長男夫婦が引き継ぐということになりました。
もっとも、具体的な遺産分割の手続きはなされていませんでした。
具体的な手続きはありませんでしたが、長男の家系が全てを引き継ぐということが昔からの慣習であったため、相談者としては長男である兄が実家も含めた相続財産全てを管理しているものと考えていました。
ところが、最近になって、実家の固定資産税に関する納付依頼の通知が相談者の元に届きました。
兄が相続財産を引き継いでいると認識していた相談者は驚き、弁護士に相談することにしました。
※守秘義務の関係上、適宜実際の事例を修正しております。