離婚問題・交通事故・企業法務(顧問契約等)に強い、札幌とくみつ法律事務所


解決事例

奨学金を除いて任意整理を行い、親族に迷惑をかけることなく債務整理を実現できたケース


相談者は、奨学金の返済を抱えていた他、生活費に困ってつい手を出してしまったカードローン数社の負債を負っていました。

奨学金の返済にはそれほど困っていなかったものの、カードローン2社の利息が大きく、完済の目処が立たずに困ったことから、当事務所に問い合わせました。

 

※守秘義務の関係上、適宜実際の事例を修正しております。

 


解決の流れ

奨学金については親族が連帯保証人となっていたため、弁護士が介入すれば、連帯保証人へ請求されることが予想されました。

また、相談者の収入や負債総額などから、奨学金を除いたカードローン2社についてのみ任意整理を実行できることが見込めました。

そこで、カードローン2社についてのみ当事務所の弁護士が介入し、利息カットや分割払いの交渉を行なったところ、2か月程度の交渉により、和解が成立しました。その後、成立した和解内容に基づいて相談者は返済を続け、返済を完了しました

以上により、相談者は、親族に知られることなく債務整理をすることができました。

 

弁護士のコメント

債務整理の方法は大きく分けて、自己破産・個人再生・任意整理の3つです。

このうち、自己破産と個人再生については「債権者平等の原則」というルールがあるため、原則として、弁護士は相談者の抱える全ての負債に対して介入しなければなりません。

これに対し、任意整理を行う場合は、一部の負債についてのみ介入するという方法をとることが可能です。

もっとも、任意整理による返済が見込めることが必須条件となるため、債務整理の方針をどうするかについては必ず弁護士にご相談ください。