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解決事例

未請求であった父親の保険金について成年後見人となった弁護士に請求や管理をしてもらえたケース


相談者は、グループホームに住む父親のことで悩んでいました。

母は父親よりも先に亡くなり、残された父親も体を悪くして入退院を繰り返すなどしていましたが、認知症の進行も顕著になり、施設に入居しました。

しかし、父親が施設に入居した後も実家はそのままの状態となっていました。

また、父親は複数の保険会社の生命保険や医療保険に加入していたようですが、保険金の請求手続きがされないままとなっていました。

さらに、保険だけでなく、通帳や有価証券などの他の財産も整理されていない状態でした。

 

※守秘義務の関係上、適宜実際の事例を修正しております。

 


解決の流れ

保険金については親族による指定代理請求などで対応できる可能性もありましたが、保険だけでなく、実家の処分や、他の財産の整理の問題もあったため、これらについて一括して対応してもらうべく、成年後見人の選任を裁判所に申し立てることとなりました。

申立て手続きから弁護士に依頼したことで、戸籍や不動産登記などの取得手続きだけでなく、財産の整理や財産目録などの作成も全て弁護士に任せることができました。

当事務所の弁護士が成年後見人に選任された後は、実家不動産の売却手続きを進めた他、保険については、保険金請求が可能なものを整理した上で、順次請求手続きを進めました。

成年後見人である弁護士が、放置されていた不動産の処分や、保険金の請求手続きを対応したことにより、相談者の父親の預貯金にもかなりの余裕ができ、父親の入居費用や生活費の心配も無くなりました。

その後も、保険などの財産の管理を成年後見人に対応してもらえたため、相談者もとても気が楽になりました。

弁護士のコメント

親のことであっても、一緒に住んでいなければどのような財産を保有しているのか、どのような管理状況にあるのか、子どもには把握できないものです。

ましてや親が認知症になり、自分でも整理できない状態となっていれば、子どもが整理し、管理することは非常に困難です。

さらに、不動産については、親が認知症となった後では売却することが難しくなります。

このような状態となっているときに活用できる制度が成年後見制度です。

成年後見人であれば、不動産の売却手続きや保険金の請求手続きにも対応することが可能です。

このような状況でお困りの方はまずはお気軽に当事務所までご相談ください。